1. 自然光 - 太陽と天空光

SU Podium V2には、2つのタイプの自然光があります。それは、天空光と日光です。両方とも「エクステリア」照明ですが、モデルに窓やドアといったエクステリアへの開口部があると、インテリアレンダリングにも大きく影響します。

天空光は、「空」から光を放射する、環境エクステリアの均一な光源です。日光が隠れた、どんよりとした日に似ています。天空光は常にオンになっています。ただし、エクステリアへの開口部がまったくないインテリアデザインの場合、天空光は遮断されます。

天空光の輝度はさまざまな変数で制御されます。1つは、オプションメニューにあるPresetリストから選ぶプリセットです。もう一つは、SketchUpの空を使うか、(同じく環境セクションのオプションメニューから選択する)Podiumの物理的な空を使うかによります。SketchUpの空を選択している場合、SketchUpの背景色が天空光の輝度を制御します。Podiumの空、または物理的な空を選択している場合、SketchUp背景色は無視されます。一方、時刻は天空光の色や輝度を決める要素です。また、オプションメニューにある太陽/空の輝度スライダも効果ももたらします。

日光は、もう一つの自然光の光源です。日光はSketchUpの影がオンになっている時しか使用できません。太陽の輝度と露出は、次のさまざまな変数で制御されます。

  • オプションメニューにあるプリセットリストのプリセット
  • 太陽の強度と露出スライダ
  • 時刻、日付、場所、東西南北に相対した位置
  • SketchUpの空、または物理的な空

これらの変数に怖気づくことはありません。下記のオプションセクションを読み、いくつかの設定を試してみてください。

2. 人工照明

A. オムニライト/ポイントライト

ポイント/スポットライト(照明装置のライトを含む)をオフにする方法は3通りあります。詳しくはこちらをお読みください

オムニライトやポイントライト(このドキュメントではしばしば対で使われます)は、電球のように全方向に光を均一に放射する人工光源です。オムニライト、あるいはポイントライトを挿入するには、ツールバーのアイコンをクリックします。これで、Podium Light Systemダイアログボックスが起動されます。

オムニライトを作成する場合、考慮すべき事柄がいくつかあります。

  • Power - スポットライトの照明出力値の範囲は1~100です。照明出力はイメージの環境光や自然光の量や、カメラの角度に相対するので、出力レベルをいろいろと試してみなければなりません。
  • - 色は見ての通りです。照明プロパティメニューと同様、さまざまな色をスポットライトに適用できるようにするカラーピッカーがあります。デフォルトカラーは白です。SketchUp 2016 リリース 1ユーザー - ここをお読みください。
  • Placement - 出力、色選択が済んだら、Createをクリックします。オムニライトには、一時的なXYZ軸(軸の中心から伸びる緑、赤、青の線が付いている)を基にした直感的な推定配置メソッドがあります。
  • ビーム角度 -このオプションはスポットライト専用です。

オムニライトの編集

オムニ/ポイントライトの照明出力や色の調整は簡単です。SketchUpでライトポイントコンポーネントを選択します。これは、コンポーネント(非常に小さい)をピックするか、SketchUpのアウトライナで選択して実行できます。ポイントライトには、light-pointで始まる名前が付きます。ポイントライトコンポーネントを選択後、SU Podium V2ツールバーで電球アイコンをピックします。このダイアログボックスで照明出力を調節します。オムニ/ポイントライトには、小数点値を使用できます。色を変更するには、このダイアログボックスの参照ボタンをピックし、カラーユーザーインターフェースから任意の色を選びます。

LEMライトには、SketchUpのテクスチャスポイトアイコンを使ってマテリアルを選択し、Podiumのマテリアルプロパティダイアログボックスにあるスライダを調節します。LEMライトには整数しか使用できません。LEMライトは、オムニ/ポイントライトとは違い、マテリアルプロパティです。

ソフトオムニライトオプション

デフォルトで、オムニライト/ポイントライトには「ハード」シャドーが付いています。つまり、オムニライトが投影する影のエッジがハードになります。オムニライトをもっと自然に見えるようにするソフトシャドーオプションもあります。このオプションには、環境タブにあるオプションメニューからアクセスできます。このオプションを使用すると、レンダリング速度が大きく低下します。


B. LEMライト(発光マテリアル)

マテリアルプロパティメニューにあるLightスライダLEM(発光マテリアル)を選択した特定テクスチャに割り当てます。LEMライトは、SU Podium V2にある人工光源の1タイプで、テクスチャの面から1方向に光を放射する照明を作り出します。LEMライトは、簡単に作成でき、レンダリングも高速です。照明スライダはLEMライトスライダです。面に適用するSketchUpカラーを選び、その色にLEMライトスライダを適用します。これで、その色がLEMライトに変わります。インテリアシーンやエクステリアシーンには広い範囲にライトを作成すると効果的です。1~100の中から値を決めます。値は、整数でなければなりません。

High Intensityチェックボックスは、LEMライトに適用されます。High Intensityがオンの場合、出力値は1桁の数値がよいでしょう。高強度は、通常のLEMライト出力に比べ出力が飛躍的に高くなります。たいていの場合、レンダリングイメージが露出過多や斑点が現れる原因になるので、インテリア照明に高強度オプションは必要ありません。

メモ: V2 Plusは、Podiumプロパティをグローバルにテクスチャに適用します。照明のあるテクスチャを選択すると、モデルにあるテクスチャが適用されたすべてのサーフェスが光を放射します。

  • LEMにはLEMプロパティ以外のプロパティを適用しないほうがよいでしょう。 LEMマテリアルには他のPodium Materialプロパティを適用すべきではありません。たとえば、LEMマテリアルには反射やバンププロパティを使ってはいけません。これはレンダリングをクラッシュさせる、あるいはLEMマテリアルが真っ黒になる原因になります。実際、LEMマテリアルには黄色や白といった単色を使用するのが一番です。Podium BrowserのマテリアルカテゴリにはLEMライトカラーのカテゴリがあります。

  • 隠しLEMオプション: 隠しLEMオプションがオンになっている場合、LEMライトはレンダリングされますが、そのLEMが適用されているSketchUp面とマテリアルはレンダリングされません。V2 Plusでは、非表示がオンの場合、前リアルが自動的に透明になります。これは、LEM面に影を映すのを止めるために実行されます。LEMライト光源を隠し、ライト自体はそのままにしたい場合に非常に便利な機能です。下記は単純な例です。

C. スポットライト

Podium Light Systemは、スポットライトとオムニライト(ポイントライト)用のシステムです。スポットライトはオムニライトの1タイプです。ただし、スポットライトには複数のオプション(ビーム角度)があります。スポットライトについては、ここをお読みください。