HDR背景を使ったイメージベースの照明
HDRI空/背景を介すイメージベースの照明は、SU Podium照明ワークフローへの追加機能です。SU Podium V2.6(現在、ベータで使用可)から新たに加わりました。
イメージベースの照明が起動されると、SketchUpスタイルとPodiumの物理的な空に代わって、これがレンダリング背景と主要光源になります。
紹介ビデオ
次のビデオは、SU Podiumのイメージベース照明の総括的な紹介ビデオです。イメージベース照明のメリットを説明する他、使用法をデモンストレーションします。
タイムスタンプ: 次のリンクを使って特定トピックに進む
- 00:00 - 紹介
- 00:33 - HDRI 照明とは? 使用するメリット
- 02:11 - SU PodiumでのHDR起動方法
- 03:42 - 例 / デモンストレーション
- 07:14 - 適切なプリセットを選ぶ
- 08:22 - HDR背景をPodiumに追加
メモ:紹介ビデオのほぼすべての内容は下記でも要約しています。
PodiumでHDRI照明を起動
PodiumのHDRI照明は、オプションダイアログの環境タブで起動します。背景ドロップダウンからHDRを選び、HDRI 照明を起動します。
イメージベース照明を起動後、HDRタブをクリックして背景イメージを選択し、空の回転/露出を設定します。
HDR タブ
HDRI空ダイアログで実行できる機能は、イメージ選択、露出、カメラオフセット/回転の3つです。
メモ -HDRIが起動されると、SketchUpの太陽と影角度は、 HDRIに取って代わられます。 すべての自然光がHDRIによって投影されます。
テクスチャドロップダウンメニュー - 添付HDRI
SU PodiumといっしょにインストールされるHDR背景は5つです。 HDRタブのテクスチャドロップダウンで、背景を選択します。
Podium BrowserにはさらなるHDR背景が用意されています。
Podiumユーザーは、およそ40のHDRI背景を入手できます。これらの背景は、ファイルサイズの理由からPodium Browserを介した配給となります。
また、 外部配給元のHDR背景を使用することもできます。 HDRイメージのテクスチャドロップダウンメニューへの追加についてはこちらをご覧ください。
プレビューウィンドウ - カメラリンクと回転/オフセット
HDRIプレビューウィンドウは、プレビューに表示されるのがレンダリングに映し出されるHDRI部分になるように設定されています。 SketchUpビューポートに移動すると、それに応じてHDRIプレビューも移動するのに気付くでしょう。
HDRIダイアログのオフセット/回転を変更することで、レンダリング上に表示されるHDRI部分を微調整できます。 そのため、ワークフローはこのようになります。
メモ - カメラビューを先に設定し、SketchUpシーンを保存後、カメラ構図が決まったら、回転を調節します。
露出
露出スライダは、HDRIから放たれる照明の強度を制御します。 プレビューウィンドウに映されるリアルタイムフィードバックを見ることで、様々な露出値での空の輝度をかなり正確に概算できます。
HDRIダイアログで設定された露出 がレンダリングの輝度を決める唯一の要素ではありませんが、HDRI照明使用時ではこれが主要な輝度変数になります。
プリセット選択とシーン設定(interiorか、exterior等)が依然、レンダリングの全体輝度で重要な役割を担います。
影方向
イメージベース照明では、太陽の位置がHDRIの中に埋め込まれます。 つまり、背景イメージに映っている太陽がシーンに光を放射する太陽です。 HDRI照明がオンの場合、SketchUpの日付/時刻設定はあまり反映されません。
HDRI使用時に影方向を変更するには、HDRIダイアログの回転値を変更するしかありません。
下記をご留意ください。
- 残りの背景イメージに合わせて太陽を移動することはできません。 このため、影方向とレンダリングに表示される正確なHDRI部分との間で「妥協」しなければならない場合もあります。
- 太陽の高度を変更することはできません。仮にそのHDRIが午後5時に撮影されたものであれば、太陽は常にその日のその時刻に一致する位置になります。 空にある太陽の高度を変えるには、別の背景を選ぶしかありません。
HDRI 照明用推奨プリセット
Podiumは、HDRI照明を大きな360°発光マテリアルのように扱うので、標準のプリセットでは通常よりよりノイズが多くなりがちです。
HDRIでレンダリングする際は、Exterior and Interior Fine AA プリセットを使うことをお勧めします。
メモ - これらは速度が顕著に遅いプリセットなので、最終イメージを作成する段階になるまではinteriorやexteriorの「default」プリセットを使ってテストレンダリングすることを依然お勧めします。
さらなるHDRIオプションの追加
1. Podium Browserから
HDRI Skies.comには、Podium Browserユーザーが入手可能な、およそ40のHDR背景からなるライブラリがあります。
Podium BrowserのHDR背景をインストールするには、サムネイルの下にあるダウンロードアイコンをクリックするだけです。これで次回Podium HDRインターフェースを開くと、この背景を使用できます。
HDR背景は通常、1つ100~350Mbで、ダウンロードに数分を要します。 これらはダウンロードを複数回行う必要はありません。Podium Browserの背景をインストールすると、手作業で削除しない限り、Podiumで永久に使用できます。
2. サードパーティソースから
.HDRイメージをPodium背景フォルダに保存するだけで、背景オプションとしてどのHDRIファイルでも追加できます。 HDRI背景フォルダへのファイルパスは下記の通りです。
Windows:
C:\ProgramData\SketchUp\SketchUp 2018\SketchUp\Plugins\PodiumHDR
Mac:
MacIntosh HD\Library\Application Support\SketchUp 2018\SketchUp\Plugins\PodiumHDR
これらのフォルダに配置したHDRイメージが、次回HDRインターフェースを開いた時に、テクスチャドロップダウンメニューに表示されます。
サードパーティHDRIソース
3Dレンダリング用に使用するHDRIイメージを配給/(有償/無償)販売するベンダーが世界中にいます。 下記はHDRIイメージの推奨配給元です。
HDRI Haven
200以上の無償・高解像度(16k)、未クリップのHDRIイメージ HDRI Havenは、後援者からの資金提供による現行コミュニティ支援型プロジェクトです。 リリースはすべてCC0ライセンスを介した完全無償です(公有財産/著作権フリー)。 HDRIイメージの無償ベスト入手元
Premium/Commercial HDRI Sets
下記は高品質HDRI入手元です(無償ではありません)。