スクロール

SketchUp、Podium Browser、ProWalker GPU / SU Podiumを使ってバスルームをビジュアライズ

  参照と目的

参照写真(Atwood Home Designs)

このプロジェクトの目的は、右の参照イメージを再現することでした。Podium BrowserのMetrieクラウンモールディング/幅木/ケーシングプロファイルの使い方をデモンストレーション後、ProWalker GPUや SU Podium V2.6を使ってリアリスティックなレンダリングを作成します。

いっしょに操作を進めたい方は、下記のスターターモデルをダウンロードすることをお勧めします。ダウンロード後、次のセクションにある約1.5時間のビデオチュートリアルをご覧ください。

スターターモデルをダウンロード:

使用したツール

  • SketchUp
  • Podium Browser
  • Fredo RoundCorner
  • ProWalker GPU - WindowsとNVIDIA GPUが必要- 30日間トライアルをダウンロード
  • ProWalker GPUを使わなくても、レンダリングにはSU Podiumも使えます。

  処理の概要とチュートリアルビデオ

このチュートリアルビデオは、SketchUp、Podium Browser、ProWalker GPUを使ったバスルームシーン作成をウォークスルーします。

ビデオの前半では、モデリング後レンダリングすることを前提として、SketchUp上のインテリアシーンをモデリングする際の最良事例について説明します。レンダリングアーティファクツを回避するにはどのようにシーンを構築するか、Podium Browserの仕上げ用プロファイルをフォローミーツールと併用する方法、Fredo Roundcornerを使ってリアリズムを向上させる方法等をお話しします。ビデオの後半では、マテリアルや光源の追加方法、ProWalker GPUを使ったレンダリング方法を解説します。

タイムスタンプ: 次のリンクを使って特定トピックに進む

 YouTube ライブストリーム再生 - リアルタイムでのモデリングプロセス

このプロジェクトのモデリングの多くは、Youtubeでの2パートからなるライブストリームデモンストレーション中に完成されました。このセクションの一番上にある凝縮された1.5 時間の処理概要はより簡潔かつ説明的ですが、モデリングプロセスをリアルタイムで見たい方のために、2つのライブストリームへのリンクを下記に用意しています。これらは、視聴者からの質問に答えるために、若干まとまりがなく、しばしばテーマから外れることがあるのをご留意ください。

パート1

パート2

このシーンで使われたPodium Browserコンポーネント

Kohler Kathryn 2330

Oxby Spot Resist (マテリアルを変更)

Kohler Sunstruck 6368

Metrie Very Square Crown - 6.25"

Metrie Very Square Casing - 4.5" - 枠の付いた鏡に使用

Metrie Very Square Baseboard - 7.25"

Kohler Toobi towel ring (マテリアルを変更)

Blanking plate

Vent 03

US power socket

Door 15

マテリアルとその設定 - Podium Browserから(特に記載がない限り)

シーンにあるマテリアルの大半はPodium Browerのものです(1~2の例外あり)。モデルの主なサーフェスはすべて、下記に記載されています:

Florida Tile - Gallant Carrara 18x18

拡散 - 87
反射 - 13
透過 - 0
バンプデプス - 0
床に使用

White Tiles (一般)

拡散 - 90
反射 - 10
透過 - 0
バンプデプス - 30
シャワーの壁

Florida Tile - Mosaics Black Marble

拡散 - 87
反射 - 13
透過 - 0
バンプデプス - 10
シャワーの床

Wall pattern (非Browser)

拡散 - 100
反射 - 0
透過 - 0
バスタブの後ろの壁、シャワーアクセント

Fall & Barrow - Octagon Yellow

拡散 - 100
反射 - 0
透過 - 0
壁ペイント、前景

Fall & Barrow - Cream

拡散 - 100
反射 - 0
透過 - 0
壁ペイント、バスタブ/シャワー

Glass

拡散 - 2
反射 - 65
透過 - 33
シャワードア

Chrome

拡散 - 10
反射 - 90
透過 - 0
鏡、金属製品

Podium Browserコンポーネントにすでに適用されているマテリアルは上には表していませんが、その中のいくつかはチュートリアルビデオで触れています。バスタブと水撥ねよけに適用した白いアクリルマテリアル(94% 拡散、6% 反射)や洗面台カウンター(85% 拡散、15% 反射)、様々なLEM(発光マテリアル:次のセクションで説明)等がそうしたマテリアルです。

背景HDRI設定と人工照明

シーンの主な光源は、バスタブの上にある窓です。ProWalker GPUには、自然照明のオプションが2つあります。1つは、SketchUpの日付/時刻システムを使用してイメージ上の日光/影の角度と強度を決める物理的な空シミュレーションです。もう一つのオプションは、HDR背景イメージで駆動されるイメージベースの照明を使用することです。

このイメージでは、オフセットを77°に設定した「Afternoon 01」背景設定を使用しました。ProWalker GPUには、5つのHDR背景オプションが装備されていますが、追加背景はProWalkerウェブサイト、あるいはHDRI havenといったサードパーティソースからダウンロード/インストールできます。

オフセットスライダは背景の回転を制御し、レンダリング上の光や影の角度や分配量を決めます。選択した77°のオフセットは、太陽を左側、窓のやや後ろに配置します。これで日光の大部分がシャワーとバスタブのくぼみに射し込みます。

参照には人工光源がいくつか入っています。吊り下げシャンデリアや埋め込みライトには、Podium Browserのコンポーネントを使用しました。洗面台の上にある壁掛け照明装置は、参照(スターターモデルダウンロードに含まれている)から目測でモデリングされました。2つの Podium Browser装置からそれぞれオムニライトを削除し、その代わりにLEM(発光マテリアル)を使用しました。

Hinkley Quentin 4814KZ

LEM 出力 - 7

Reggiani Mood Fixed Trim Round

LEM 出力 - 7

参照からモデリング

LEM 出力 - 12

カメラの背後にあるLEM

LEM 出力 - 1

大きなLEMパネルが、カメラの後ろの部屋に配置され、シーンにさらなる光を投影します。わずかな量の赤み/ピンクみがかった光が洗面台に当たるようにするのが主な目的です。効果を非常に微妙にしたかったので、LEM出力をできるだけ低くしました。

ProWalker GPUには「ソフトオムニ」オプションはない — SU Podiumとは違い、ProWalker GPUにはソフトオムニオプションはないので、オムニライトによって影を柔らかくする穂応報はありません。参照イメージには「ハードシャドウ」がないので、選択した照明装置からオムニライトを削除し、LEMと置き換えることにしました。これは、ビデオの00:53:40.で示されています。

照明/トーンマッピングと終了基準

照明とトーンマッピング設定はチュートリアルビデオ( 1:21:58.)で詳しく説明しています。

LEM 輝度 — ProWalker GPUを使用する際に困難なことの一つは、SU PodiumのLEMに比べ、ProWalkerではLEMがすっかり圧倒されてしまうことです。例えば、照明出力7のLEMがある場合、このLEMは、SU Podium上にあるよりもProWalker上にある方が著しく明るくなります。

これの解決方法は、グローバルLEMスライダを使用し、値をデフォルトよりもずっと低くします。照明出力が1~10のLEMマテリアルにはスライダを0.1~0.2に設定するとうまく行くようです。このイメージには、LEMスライダを0.2に設定しました。

物理的スライダ - 物理的スライダは、ProWalkerでの「自然」光源の輝度を制御します。これには、どのオプションを選択するかに応じて、物理的な太陽/空シミュレーションやHDRI背景イメージが含まれます。私のレンダリングでは、窓を主な光源にしたいと考えましたので、物理的スライダを5.2に動かし、HDRIが部屋にもたらす光の量をかなり増やしました。

終了基準

モデルはそれぞれ違い、ユーザーはそれぞれ違うハードウェアを使い、イメージにあるノイズの許容範囲はそれぞれ異なるので、終了基準(サンプル)について汎用的な提言をするのは難しいです。

人工照明のあるインテリアレンダリングには通常、PRモードを使った大量のサンプルが必要になります。こうしたタイプのイメージには、デノイザーがオン/オフに関わらず、大抵1000以上のサンプルが必要です。個人的には、レンダリングのわずかなノイズはあまり気にしません。また、「柔らかさ」やデノイザーがもたらす鮮明さの喪失よりも、微妙なノイズの方を好みます。

私のレンダリングでは、デノイザーをオフに、終了基準を 4000サンプルに設定し、一晩レンダリングを実行させました。右に示したクローズアップ図では、イメージにまだノイズ表れているのが分かりますが、レンダリングの品質を損なうほどではないと思います。さらにズームアウトすると、ノイズが目立たなくなります。また、微細なテクスチャが現れます。

ProWalkerの静止イメージをエクスポート


ProWalkerビューポートに表示されるイメージは単なる プレビューレンダリングであることに注意してください。背景を選択後、照明を調整し、終了基準を決めます。「イメージをキャプチャ」ボタンを使って静止イメージをレンダリング/エクスポートします。これは、チュートリアルビデオの1:28:32で触れています。下の短いタイムラプスをご覧ください。

この概要は役立ちましたでしょうか。SketchUp とProWalker GPUを使ったバスルームモデリング/レンダリング方法の本質をお分かりいただけたことを願っております。ご質問があれば、お知らせください。また、このチュートリアルに続く作品を作成されたなら、どうぞ ギャラリーフォーラムに投稿してください。楽しみにしています。

ProWalker GPUをまだ試したことがない、あるいは試してみたい方は、次のリンクから、30日間フリートライアルをダウンロードしてください。

ProWalker GPUをダウンロード