SU Podiumのオプションダイアログボックスにバグがあるのが分かりました。カスタム解像度フィールドに(縦/横いずれも)9,999ピクセルを超える解像度を適用できません。カスタムフィールドに9,999ピクセルを超える解像度をキー入力できますが、シーンをレンダリングすると、イメージサイズはSketchUpのビューポートサイズになってしまいます。
このバグには回避策があります。「作成」を利用し、「作成」が作る.scriptファイルを編集するのです。編集後、レンダリングマネージャを使ってその .scriptファイルをレンダリングします。「作成」についての詳細情報はこちらをお読みください。
メモ - パノラマオプションを使用する場合、解像度に制限はありません。
下記は、10,000ピクセル以上をレンダリングする操作手順です。
- まず、最終イメージ(非常に高い解像度イメージ)に使いたいアスペクト比を考えます。たとえば、最終イメージを12,000 X 6,750、または16:9のアスペクト比にしたい場合、オプションダイアログボックスを開き、1600 X 900のようなカスタム解像度、あるいは最終イメージと同じアスペクト比の解像度を入力します。重要なのは、最終イメージにしたいアスペクト比に、オプションダイアログでアスペクト比を合わせることです。(PodiumがSketchUpのビューポートでレンダリングしてしまうので、9999を超える値を入力しないことを忘れないでください。)
- 「作成」を使ってそのレンダリングの.stringファイルを出力します。お使いのディスク上にGenerateフォルダを保存しなければなりません。このフォルダには、そのフォルダが作られた日付に関連する番号が自動的に付けられます。
- そこでGenerate .scriptで作成されたフォルダを探します。.scriptファイルは次のような名前になります。name-of-the-model-2015-07-29.script
- Windowsならメモ帳、MacならTextEditを使って.scriptを開きます。
- outputtoで始まる、scriptの一番下の行に進みます。camera pictureと書かれた行に上方向にスクロールします。1600 X 900でレンダリングした場合は、下記のように表示されます。
camera picture,-1600,-900,616.657644638307,(7.875647,2.608125,0.810416),camax;
- camera pictureの次に書かれた最初の3つの数値を変更しなければなりません。最初の2つの数値は出力イメージの横/縦の解像度を示しています。横/縦値を任意の大きさに変更します。数値には「-」が付いていなければなりません。数値は両方ともカンマで区切ります。たとえば、最終イメージを12000 X 6750にしたい場合には、数値を-12000,-6750,とします。
- 3つめの数値は、焦点距離です。新しい焦点距離を割り出すには数式を用います。
- まず、現在の焦点距離を元のイメージ高さ(変更前)で割ります。たとえば、上の例では、616.657644638307を1600で割ります。この値は正数(+)でなければなりません。これで小数値1より小さくなります。ここでは、 .385411028です。
- この焦点距離小数に新しい高さを掛けます。ここでは、 .385411028 X 12000 = 4624.932335です。この値は正数(+)でなければなりません。また必ずカンマをつけて下さい。
- 新しい行は次のようになります。camera picture,-12000,-6750,4624.932,(7.875647,2.608125,0.810416),camax;
- 新しい.scriptファイルを保存します。
- SketchUpに戻り、SU Podium V2.5 Plusプルダウンメニューに進みます。レンダリングマネージャを開きます。
- ファイル追加オプションを使用して新しい.scriptファイルを追加します。すぐにレンダリングが始まります。
現在この問題の修正に取り組んでいますので、将来的には、.script ファイルの編集は必要なくなります。
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